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4.1 ASDFがシステムを見つけられるように設定する

システムをコンパイル、ロードするためには、システム定義の書かれた.asdファイルをASDFが見つけられるように設定しなければなりません。これには簡単なものから複雑なものまで、多数のやり方があります:

なお、あなたのOSディストリビューションやシステム管理者が、既にシステム全体のライブラリ管理を設定しているというケースもあることに注意してください。


Footnotes

(4)

~/common-lisp/がデフォルトのパスに含まれるのはASDF 3.1.2以降です。それ以前のASDFを使っている場合は、後述のように、このパスを使うことを明示的に設定する必要があるかもしれません。

[訳注] また、Windowsの場合、後者は%LOCALAPPDATA%/common-lisp/source/または%APPDATA%/Local/common-lisp/source/に相当することが多いでしょう。詳細についてはASDFがシステムを探す場所を設定するを参照するべきですが、特に必要でなければ~/common-lisp/を使うことを推奨します。

(5)

Windowsの場合、ASDF 3.1.5以降では、%LOCALAPPDATA%以下にconfig/common-lisp/source-registry.conf.d/ディレクトリを作りましょう。%LOCALAPPDATA%は通常なら~/AppData/Local/を指していますが、実際の値はCMD.EXE上でecho %LOCALAPPDATA%を実行することで確かめることができます。

(6)

拡張子が.confでないファイルは無視されるので、これを利用して特定の設定ファイルを無効にすることができます。例えば、エディタのバックアップなどのファイルは同じディレクトリにあっても読み込まれないでしょう。

また、ASDFは.で始まるファイル名も無視します。

慣習では、これらの設定ファイル名は2つの数字から始まります。こうすることで設定ディレクトリ内の.confファイルの並びが決まり、設定が読み込まれる順番をコントロールすることができます。