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fasl44、つまりコンパイルされたファイルのフォーマットは、処理系によって異なります。faslを扱うにあたっては、厄介な問題がいくつか存在します。まず、複数の処理系(あるいは1つの処理系の複数のバージョン)を使っている場合に、ソースディレクトリが様々な形式のfaslファイル(fasl、dfsl、cfslなど)で散らかってしまいます。その上、異なる処理系が同じ拡張子を使っていることがあり、また、同じ処理系でもバージョン間、プラットフォーム間でfaslの互換性がないのに同じ拡張子を維持していたりします。このため、別の処理系に切り替えたときに、膨大なエラーと混乱が引き起こされるかもしれません。さらに、faslをソースファイルと同じディレクトリに保持するスタイルは、ソースディレクトリへの書き込みを必要とするので、複数のユーザーが同じソースディレクトリを共有するのを困難にします。
この問題を軽減するため、ASDF 2以降にはasdf-output-translations
機能が備わっています。