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7.2.2 コンポーネントの組み込みのサブクラス

コンポーネント: source-file

ソースファイルとは、システムの他のコンポーネントから生成する方法をシステムが知らないファイルを指します。

これは一般的な意味でのソースファイル、つまり「コンパイラに渡すデータを含んだファイル」と必ずしも同じでないことに注意してください。何らかのプリプロッセンシグを経て生成されたファイル(例えば.h.inからautoconfによって生成された.hファイルなど)は、定義上、ソースファイルとは呼ばれないことになります。逆に、(毎回自動生成されない)画像ファイルや、バイナリとして得られるプロプライエタリな共有ライブラリなどは、我々の目的においてはソースファイルとみなすことになります。

さまざまな言語に対してsource-fileのサブクラスが存在します。

[訳者補足]

コンポーネント: cl-source-file
コンポーネント: c-source-file
コンポーネント: java-source-file
コンポーネント: static-file
コンポーネント: doc-file
コンポーネント: html-file

cl-source-filec-source-filejava-source-fileはそれぞれCL、C、Javaのソースファイルに対応し、ファイル形式はlispcjavaです。static-fileはビルドの際にそのまま出力されることを意図したファイルを表し、ファイル形式は不定です。doc-filestatic-fileのサブクラス、html-filedoc-fileのサブクラスであり、html-fileのファイル形式はhtmlです。

defsystemフォームの:componentsオプションにコンポーネントを記述するとき、:fileは既定ではcl-source-fileを意味します。このクラスは親コンポーネントの:default-component-classオプションで書き換えることができます。

[訳者補足終わり]

コンポーネント: module

モジュールは、コンポーネントのまとまりとしてのコンポーネントです。

モジュールコンポーネントには次の追加の属性が指定できます。

デフォルトのオペレーションはモジュールをどのように走査すれば良いか知っているため、ほとんどのオペレーションにはモジュールに特定化されたメソッドを定義する必要はないでしょう。

他の言語のライブラリ群やアーカイブファイルを表すのに、moduleのサブクラスを定義することもできるでしょう。

コンポーネント: system

システムはモジュールのサブクラスです。

システムは、主にドキュメントを付けるためにいくつかの属性を追加されたモジュールです。詳細はdefsystemの文法を参照してください。

ユーザーは自分のシステムのために自ら新しいクラスを定義することもできます。定義したクラスはdefsystemマクロの:classオプションに指定することで使えます。