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設定ファイルやデータファイル、キャッシュファイルを保持する場所に関しては、我々はXDGベースディレクトリの仕様に従うことを目指しています。XDGの環境変数については、次のドキュメントを参照しています。
http://standards.freedesktop.org/basedir-spec/basedir-spec-latest.html
この規格は、ユーザーがアプリケーションをカスタマイズするための環境変数を規定しています。
ASDF 3.1.5より、Windows上で(Cygwin不使用で)もXDGベースディレクトリの仕様に可能な限り従うようになりました。もっとも、この規格はWindowsアプリケーションの一般的な慣習に必ずしも適合するわけではありません。この際、Unixのパス~/.local、/usr/local、/usrは、おおむねWindows上で同等と考えられるLocal AppData、AppData、Common AppDataなどに置き換えています。また、Windowsのレジストリに問い合わせるのは、大量のポータブルなCommon Lispコードにおいては不可能ですから、ASDF 3は(レジストリと同期していることを願って)対応する環境変数を使っています。詳細についてはuiop/configuration.lispを参照してください。また、改善案があればぜひお願いします。