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versionがversion-specを満たすか判定する総称関数です。組み込みのメソッドとしては、versionがcomponent
のものと文字列のものが用意されており、component
の場合はそのバージョン文字列が使われます。いっぽう、version-specは文字列であるべきです。
versionがversion-specを満たしているとは、version-specと同じか新しいバージョンであることです。したがって、"1.9.1"
、"1.9.2"
、"1.10"
はすべて"1.9.1"
を満たしますが、"1.8.4"
や"1.9"
は満たしません。version-satisfies
がバージョンの文字列をどのようにパースし、解釈するかについては、バージョン指定子とコンポーネントの共通の属性を参照してください。
ASDF 3.0.1以前(ASDF 1、2を含む)では、version-satisfies
はversionとversion-specが同じメジャーバージョン番号(1番目の整数)であることも必要条件にしていました。メジャーバージョンが違う場合はversion-specを満たさないとみなされたのです。しかし、この挙動はドキュメントには書かれておらず、おそらく仕様として依拠することはできなかったし、一部のユーザーにとっては悩みの種でした。ASDF 3.0.1から、version-satisfies
はメジャーバージョンを特別扱いしなくなり、単にバージョンが同じか新しければt
を返すようになりました。
なお、バージョン指定付きの依存関係を表す(:version ...)
構文32は現在は特定のバージョン「以上」という指定しかできませんが、将来的には「未満」も指定できるようになるかもしれません。